シイルトバッターニエを販売しているnomad apartment. shopです。
旅をするのが好きで、これまで世界中を回り、気がついたら35カ国を旅していました。
ヨーロッパ、南米、アフリカを旅することが多かったです。
旅をして世界中の人々の生活に触れる中で、「これは美しいな、かわいいな」というものを見つけることがよくあって、そういった暮らしの中のアートのようなものを紹介したいなと思いたってnomad apartment.shopを始めました。
世の中に、インテリアアイテムは数あれど、大量生産ではなく、作り手の顔が見える織物や器はそう多くありません。
アートのような生活道具と共に暮らせたら、毎日の暮らしがもっと豊かになる。
そんな想いで世界のインテリアアイテムを集めています。
ABOUT バッターニエのこと
イスタンブールから飛行機を使って2時間、もはやシリアに近いシイルトは多くの遊牧民が暮らす地域です。
2000年以上にわたって、この地で暮らす遊牧民の男性たちは自らの生活のために、アンゴラ山羊を飼育し、その毛糸を使って毛布を織ってきました。
マイナス30℃にもなる極寒の地で、体にかけたり、床に敷いて暖を取るために生まれた毛布。
毛足の長いこの毛布は、現地ではシイルトバッターニエと呼ばれています。(バッターニエというのはトルコ語で毛布の意味なんです)
長さ4cmもの山羊の毛を紡いで梳かし、羽根のように仕立て、まるで毛皮のような織物に仕上げているのが特徴。ベテランの織り手の卓逸した技術が必要な毛布です。
ベテランの織り師のエムルラ・アラカスリさん。シイルトのバッターニエは代々、男性によって織られてきました。糸を紡ぐ女性たちと協力して一枚一枚丁寧に織っていきます。
山羊の毛そのままの色を生かし、一切染めずに織られているバッターニエは、クリーム、黒、茶色、キャメル、グレーがメインの色合いです。
山羊によって、毛色や毛質は違い、特にキャメルやカフェオレブラウン、ぱっきりとした茶色までブラウン系の濃淡はいろいろ。毛質も繊細で細くふわふわとした巻毛のものから、太めでしっかりとしたものまで一頭ずつ違うので、1枚1枚どんな毛を使っているかでモヘアの個性が変わってきます。
柄はモスクの壁に設置されている祈りの場、ミフラーブをデザインしているものが多いですが、無地やストライプのものもあります。
nomad apartment.shopでは、新品のバッターニエと、ヴィンテージの貴重なバッターニエの両方を取り扱っています。
ヴィンテージは、毛皮のような長い毛が織り込まれた貴重なもの。1980年代に織られた状態のいい未使用のデッドストックで、ソファや椅子にかけて使うのはもちろん、柔らかいのでひざかけにも。もう2度と出会えないかもしれない、一期一会の一枚です。
新品は、ヴィンテージよりも色合いやデザインの種類が多く、モダンな空間によく合います。
ヴィンテージに比べて布自体がしっかりとしているため、ラグとして使うのがおすすめです。
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トライアングルのトップを細いストライプが彩る。
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中央部分は無地。ダイヤ型の織柄。
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ボトム部分のストライプは太め。色の組み合わせは一枚ずつ違う。
ヴィンテージの魅力
ヴィンテージの長い毛並みは、まるで毛皮のよう。いつもの椅子やソファにかけるだけで、ぐっと贅沢な空間に変わります。
山羊飼いのベテラン織り師が時間をかけて織った、まさに暮らしのアートと言える一枚です。
新品の魅力
現代の生活のなかで、気軽に使えてモダンな空間によく合うのが新品のバッターニエ。
北欧の白木の家具などにかけて使うと、軽やかな印象に。ヴィンテージと同じく、一切染めずに、一枚一枚手で織られたものです。
ぜひお気に入りの一枚を探してください。
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